img-chop3884-300419

黒豆が来てから約一カ月。

子犬を自分の手で育てるということ。

今更のように気づいたことがある。
犬は子どもの頃から好きだけど、今まで私が知った犬といえば、誰かに育てられている犬たちだった。
程度の差こそあれ、誰かにしつけられた犬たちだったのだ。

子犬を飼う前、人は私に色々警告していた。

子犬は家具をかじるよ。
ーかじられて困るほどの家具はない。 

スリッパやお気に入りの靴もかんじゃうよ。
ーモノに執着するタイプじゃない。

そこらじゅうにオシッコひっかけちゃうよ。
ートイレのしつけはそれほど大変ではなかった。

確かに、子犬は歯がむず痒くて人の手も噛むことがあるとも聞いていた。 

しかし誰も、子犬が思春期の子どもの手を噛んでしまい、子どもが「嫌われた」と言って目を潤ませる、とまでは教えてくれなかった!

サークルから出すと、子犬は喜び勇んで子どもの膝によじ登り、ペロペロペロペロ!
とベロ攻撃。

ますますコーフンすると、撫でようとする手に歯を立ててしまう。

子犬はあなたのことが大好き。
噛むのは嫌だよって教えなくちゃ。

どのようにして?

NO! と言ってもう遊んであげない。
無視する。
部屋から出て行ってしまう。

部屋から出て行くのは効果覿面だった!
子犬は前よりかまなくなった。

でも、子犬は覚えたことをまた忘れてしまうこともある。

私たちが数学の公式を忘れるように。
英単語を忘れるように。

忘れたらまた、教え直さなくちゃ。

昨日のこと。
子どもは子犬に噛まれた時、「いたっ!」とわざと大声を上げた。
子犬は二秒間動きを止めた。
コーフン状態の子犬にとって、二秒は長い時間だった。

それからまたコーフンしてたけど、昨日はもうかまなかった。

犬を飼うということは、とりもなおさず犬をしつけるということだった。


にほんブログ村 犬ブログへ
にほんブログ村