chop-lying-s

「この子はお母さんと分かれたんだね。
どんなに悲しかっただろう。」
と子どもが言った。

私もそのことは考えた。
何度も想像してみた。
いきなり慣れ親しんだ母親や兄弟たちと引き離され、知らない所に連れて行かれる不安。
淋しさ。
悲しみ。

ブリーダーのところで子犬を入手すれば、そこから直接新しい家庭に迎えられるわけだが、ペットショップ経由だと、間にどこを通ってきたかはよくわからない。

私たちが子犬を購入したペットショップには、契約しているブリーダーがいるということだった。
多分子犬たちはオークションにかけられたりはしていないのだろう。
でも、ショップの支店ぐらいは変わったかもしれない。

太古の昔から人間と暮らしてきた犬。
母親から引き離されてヒトの手に渡ることすら、既に種としての記憶に刷り込まれているのかもしれない。
それでも、たらい回しにされて平気
なはずはない。

クロマメは幸せな子犬だったのだろう。
虐待されたり捨てられたりしたことはないのだから。
が、
今思うと、最初の数週間は寝ているところを見たことがなかった。
サークルは私の寝室に置いてあるのだけど、私が見るといつも身を起こしていたのだ。
誰も見ていないときに浅い睡眠をとっていたのだろうか。

今、脚を4本とも投げ出して横向きに寝そべっているのを見ると、よかった、と思う。
先日なんかヘソ天で寝ていた。
ヘソ天で寝るって、犬としての本能どうなってんの?と犬を飼う前は思ってたけど、飼い主としては、ここを自分の家だと思ってくれて、よかった。

よかった。

(写真は昼寝から目覚めたところ)


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